Flickr Proメンバーになった

Flickrは今、あなたの助けを必要としている

つい先ほどのこと。 何の気もなしにたまたまFlickrの公式ブログを閲覧していたら、『助けを求めている』というタイトルが目に飛び込んできた。一体何事かと記事1を開くと、Flickrを買収した親会社であるSmugmugのCEOによるもので、曰く「死に体だったFlickrを一度は救い、サーバーをAWSに移し替えて高速化するなど改善をしてきたし、今後も改善を続ける予定だけれど、肝心なお金がどんどん減ってきている。サービスの継続のためにも有料メンバーになって支援して欲しい」というものだった。

普段、私はこういった動きには冷静な方で「顧客に受け入れられないサービスは役目を終えたということなのだから、終了した方がお互いのためなのでは」と思いがちなタイプだ。 だが、今回については全く逆で「これはいけない、何とかせねば」とそのままFlickr Pro、つまり有料メンバーになってしまった。

なぜか。 それは、FlickrがCreative Commonsのような自由文化作品を広げようとする取り組みに対して大きな貢献をしてきたからだ。 Flickrには、Creative Commonsでライセンスされた自由に利用可能で高品質な写真の作品が多く存在する。これが失われるということは、人類にとって大きな損失だ。有力な代替は今の所存在しない気がする。有名なPixabayやUnsplashなどは不自由なライセンスを適用しており問題外だし2、そもそも当該サービスではライセンスに選択の余地がない。Flickrの代替としては全くふさわしくない。

私は自由が好きだ。Free of chargeではなく、FreedomとしてのFreeが好きだ。だから当然自由文化作品の思想は好きだし、こうした取り組みに大きな貢献をしてきたFlickrを応援したい。 それに、高価なデジタル一眼も持っていることだし、これをもっと使っていかないと勿体無い。Flickr Proになれば、写真を撮影して共有しようとする自分の意思をさらに強固にできるだろうという思いもある3。 そういうわけで、Flickr Proになった。

Flickr Proにはなりたてで、どれほど便利になったかはまだ検証しきれていない。が、アップロード枚数が無制限なのは目に見える特典だと思う。

このブログを読んでいただいている人の中で、自由を愛する、あるいは愛とまではいかないにせよ好きではある、という方がもしいらっしゃれば、年間約 $60 $70、つまり約 7000 8000円、寄付だと思ってFlickrに投げてやっていただけないだろうか。残念ながらソフトウェアの自由という意味では貢献にならないし、寄付にしては少し高めかもしれないけれど、写真という文化の自由を守るという意味では大きな意義があると思うのだ。

2020/01/22 追記

つい数時間前、Flickrからメールがやってきた。曰く、さらに価格を上げるとのこと。理由は上記の通りで、代わりに2020年にはさらなるサービスの改善を予定しているらしい4。 私は応援したい……が、少し不安でもある。フォーラムで意見を募っているので、意見がある人はそちらに参加するといいかもしれない5


  1. The world’s most-beloved, money-losing business needs your help, flickr blog, 2019年12月20日閲覧 ↩︎

  2. https://help.unsplash.com/en/articles/2612317-can-i-use-unsplash-photos-as-part-of-a-product-to-sellhttps://help.unsplash.com/en/articles/2612332-what-do-you-mean-by-compiling-photos-to-replicate-a-similar-or-competing-service が参考になる。端的に言うと、画像を競合サービスに使ってはいけない、そのままの状態で(あるいは変更をほとんど加えずに)販売してはいけないなどの制約が付いている。最大の問題は『競合サービス』『変更をほとんど加えず』の曖昧さだろう。例えば、GitHubにソフトウェアと一緒に画像をアップロードするのは良いのか悪いのか判断できない(ユーザーが画像をダウンロードできるという意味では競合と言える)。NG例として画像をクロールしてサービスを複製する行為が挙げられているが、それ以外については言及がない。コミュニティの感情次第でこの規定が乱用される可能性もあるため、個人的にはお勧めできない。不自由なライセンスだ。素直にCC-BYにしておけば解決できる問題なんじゃないかと個人的には思う。 ↩︎

  3. 何を隠そう、私は形から入るのが大好きな人間だ。 ↩︎

  4. What’s ahead for 2020, flickr blog, 2020年01月22日閲覧 ↩︎

  5. https://www.flickr.com/help/forum/en-us/72157712280985623/ ↩︎

耳鳴りと謙虚な精神

奴は突然やってきた

昨日の夜のことです。大学からの帰路、駅のホームにやってきた電車へ乗ろうとしたとき、それはやってきました。

キーンという高い音。耳鳴りです。みなさんもよく経験があると思います。まさか耳鳴りを経験したことがないという方はいらっしゃらないでしょう。 私だってそうでした。ふむ、耳鳴りか、と気にも留めず、さっさと電車に乗り込みます。 しかし、数分後にはすっかりこの耳鳴りのことが頭から離れなくなってしまいました。そう、一向に収まる気配がないのです。乗り換えのためにホームに降りても、別の電車に乗っても、とうとう自宅の最寄り駅のホームに降りても、耳鳴りは収まりません。
はて、困りました。自宅に帰って、お風呂に入って、布団に入ってみます。治りません。これは一大事だぞと、明日病院に行かねばと決心してその日は寝ました。

そして今日。耳鳴りは落ち着いていたものの、プールの水が左耳に入ったままのような、そんな違和感を感じます。病院へ行って聴力検査を受けたところ、予想通りというか、我が左耳は高音を聴き取ることができないようになってしまっていたのでした。つまり人力ハイカット状態で、これが耳の違和感と耳鳴りの原因だったわけです。
医師の方から直接病名を伺うことはできなかった1のですが、これが所謂突発性難聴なのかもしれません。二十代前半の私がそんな病にかかるなんて日頃どれだけストレスを抱えているんだと言われそうですが、そうですよ、私は健常者と比べて現代社会に抱く怒りと悲しみが人一倍強いのですから2、さもありなんと納得すらしてしまいます。

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『閃の軌跡I/II:改 (PS4)』プレイ後の感想

(恐らく)私にとって初めてのファルコムゲーム

RPGというのは始めるのが一番難しい。プレイを始めたらレベリングをはじめ、かなりの時間を費やさなければならない。プレイして即爽快感を得られるアクションや、読み進めるだけで様々な感動を得られるノベルゲームなどと比べると、どうしても時間的・心理的なハードルが高い。プレイにはある程度の覚悟が要求される。

そんなわけで、私は「一応興味はあるから、安いし買っておくか」と、閃の軌跡I:改をPS Storeで購入して以来、数カ月間放置しっぱなしであった。 購入した理由については、何となく軌跡シリーズに興味があったためと、単純に安かったためである。その興味といっても、「そういえば大昔にPSP版の空の軌跡の体験版をちょっとだけやったなあ1」くらいの理由だ。

が、諸事情あって、いい機会だから積みゲーを消化するかとようやく手を出したのが7月半ばのことである。 そして去る7月28日に至ったわけだが、なんと、Iどころか続編のIIをもクリアしたのが28日の午前のことで、たった二週間ほどで100時間以上を二作に溶かしてしまったのだから恐ろしい。つまるところ、ハマってしまったのである。

そんな経緯もあり、たまには感想記事というものを書いてみようと思う。

I/IIの内容を全て含むので、まだプレイしていない人は閲覧しないことを強く推奨する。

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